地球は狭い
アリビの夕方は、フランスTVの取材の残り、インタビューがあった。
2時間たっぷりだ。質問で「動画をみただけの人は、日野先生のやっていることをインチキだと思う人もいると思う。私のように体験している人は、本当だと知っているけど、そういった人をどう考えますか」とあった。
「私のやっていることは、一つの実験の検証であって技ではありません。ですから、そこには確かな条件が必要です。その条件の中でやっていますから、インチキと思うような現象もあるのです。もちろん、インチキと思う人は間違っているのではありません。実験とはどういうことかを知らないだけですから、私にとってはどうでも良い事です」と答えた。
それは、別にしてそのディレクターもインフルエンザだ。
だから、フランス人には珍しくマスクをしていた。
彼は、空手6段のチャンピオンだから、取材は色々とやりやすかった。
アリビでは稽古が終わり、ディナーもさっさと切り上げた。
というのは、早朝4時にホテルをでなければ、パリの午前中の稽古に間に合わないからだ。
4時から車を飛ばして1時間。
ツールーズの空港へ。
そしてパリへ。
結局寝たのは3時間弱だった。
パリではクリスチャンや常連の人達が沢山おり、稽古はどんどん進んでいった。
新しい人も沢山いたが、常連たちのリードで捗った。
スイスから1年ぶりにマーツが来てくれた。
そのマーツが面白いことを報告してくれた。
彼女はタンゴを習っていて、その先生が「ヒノアキラって知っているか?」と聞かれたそうだ。
マーツは驚いて「もちろん知っているし、習っているよ」というと、タンゴの先生が今度は驚いたそうだ。
何でも、タンゴに非常に役に立つ動きをしているということらしい。
だから、私の動画は全部見て研究しているそうなのだ。
どこで、どんな繋がりになるか分からない。
それほど地球は狭くなっているということだ。
そういえば、アリビで搭乗待ちをしている時、一人の年配の男性がレオさんに話しかけてきた。
こちらの極真空手の先生だそうだ。
その先生は、私の事もしっており、丁寧なあいさつをして頂いた。
その続きはまだあり、パリの空港で手荷物を受け取り、外に出ようとした時、警備の警官がコチラを見て「セミナーですか?」という。
私を知っていたのだ。
明日は、今回のツアーの最終日になる。
クリスチャンのリクエストで、肘打ちをやることにしている。
土曜日の夜というのに、テロの影響で人影はまばらな観光スポット、ムーランルージュ。