極意は巷にある
極意は己がまつ毛のごとし、と武道史に残っているが、まさに昨日のワークショップで、その話になった。
胸骨操作の一環で、上半身のねじれがあり、それに取り組んでいた。
何とはなくできるようになると、それを使って遊ぶ。
二人組で、片側の人に頑張って貰い、片側の人が胸骨操作を使う。
片側の人の力が強かったり、体格が良いとピクリとも動かない。
ある組は、お互いに体格がよく力も強い。
強引に仕掛けると、当然相手の人の力も反応して強くなる。
だから倒れない。
倒そうとしている人の足指は、完全に力みが入り、床を蹴る感じになっていた。
「足の指の力を抜かなければ駄目」身体操作の公式だ。
それを言おうとして、倒そうとしている彼の職業を思い出した。
瓦職人だ。
「瓦を敷く時、瓦の上を歩くやろ、その時、絶対に足に力みがないやろ。重たい瓦を持って、尚且つ割れる瓦の上を歩く。これ極意やで」と告げると、彼は目を輝かせた。
身体操作の極意は、このように巷に転がっているのだ。
そして、巷に転がっている方が、理屈で作り上げたもっともらしい操作よりも正しい。
何しろ実践の中にあるものだからだ。彼、瓦職人は先輩の職人さんの姿を見て、そして叱られながら身体で覚えていったものだ。
まさか、瓦の上を歩くために身体のセミナーには、行っていない筈だ。
彼の持つ動機や必然が、瓦の上を歩け、瓦職人という仕事を成立させているのだ。
昨日は、「明鏡塾」5期を受講してくれていた内科医も来てくれていた。
大阪1期を受講予定の小児科医と対面。四国から受講してくれていた理学療法士も、大阪1期を申し込むという。
大阪「明鏡塾」も、これを契機に盛り上がってくれればよいのだが。
東京は12月1日スタートです。
両ワーク・ショップ共、まだまだ空きがあります。
私のワーク・ショップの特徴は、何故か笑顔が多いことです。
真剣にやればやるほど、笑ってしまう、そんな場が出来上がります。
http://hinobudo.wixsite.com/workshop
医師も推薦する医療従事者の為の「明鏡塾」。
体験セミナーを行います。
東京は11月26日(6期も募集中です)。
大阪は12月17日です(1期を募集開始しました)。
詳しくはhttps://www.meikyojuku.com/