今年のバレンシアは終わり

今年のバレンシアは終わった。
終わってみれば、節目のワークショップという感じがした。

レオさんが面白いことを言っていた。
道場に習いに来て、1年経てば60%になり、10年経てば3%しか残っていないという統計だそうだ。
成程とは思うが、私の教室等を見ていると、1年どころか1日というのが圧倒的に多い。
ひやかし、興味本位だけの人が殆どだということだろう。
それは仕方が無いとも思う。
直ぐに出来る事、直ぐに出来ると思える事にしか、人は集まらないからだ。
その意味で、仕方が無いのだ。
逆に言えば、10年で3%になるという、その3%の人が訪ねてくるのを待つしか無いということだ。
その意味で、道場経営は本当に難しいのだ。

今回1週間とみっちり付き合った人達。
その中で、常連の数人と新たに熱心に取り組んでくれた剣道の先生。
この人達が新たなグループを起ち上げようと、話し合いを続けていたのが今回の嬉しい出来事だ。
もっと深い稽古をしたい、という欲求、深いことを知りたいという欲求がその人達にあるのだ。

プロの声楽家で、11月に日本で声楽のイベントをするユキミさんは、私のストレッチを積極的に取り入れてくれており、生徒さんたちの声の出方がみちがえるようになったという。
当人も本番前に欠かせない準備運動になっているという。
という具合に、役に立ててくれている人も沢山いる。

明日は朝5時にタクシーが迎えに来る。
6時45分発の飛行機でフランクフルトへ飛ぶ。
外は花火の音が賑やかに鳴っている。
今日で2か月のバカンスは終わりだから、その祭りだ。

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