制限は未来の自由を作る

6月1日から東京教室は引っ越しします
場所:江東区森下3丁目11-12 千葉ビル1F
地図はhttp://yahoo.jp/m9Xx6B
https://www.hino-budo.com/tokyo.html
武道技術の要素を整理している。
体重移動や意識同調等だ。
そこから、色々な運動に適応する方法が生まれた。
とはいっても、結局は身体をどう考えるか、どう捉えるのか、ということになる。
つまり、運動としては色々な現れがあるが、結局はさほど特殊な使い方はないということになる。
例えば、刀や突きの時重要な、股関節に乗るという稽古は、ラグビーにも野球にもバレーボールにも有効だ。
同じ様に、肘を使うということになれば、殆どのスポーツに有効である。
しかし、肘を使うとなれば、肘を認知出来なければいけない。
俗にいう「意識する」という思い込みや想像の世界ではない。
具体的に肘の一点を感覚出来ているということだ。
感覚出来ているから使う事が出来るのであって、思い込みや想像では相変わらず腕全体、あるいは肩主導で動いている。
つまり、完全に視点が変わると、身体の負荷も成果も変化するということだ。
その為に重要なのが「感覚」だ。
ここしばらく競輪選手を指導しているが、その彼は元々身体能力が高いし身体感覚も感性も人並み以上だ。
だから、少しのアドバイスで自分の理想への道を模索する。
自転車を漕ぐのに力はいらない、と元々考えていた選手だから、直ぐに私の方法を理解してくれた。
そして、それを実際のレースで何度も何度も試し、実感を蓄えている。
もう少しで、いわゆる力のいらない操法を編み出すだろう。
日野武道研究所では身体に関する多くの約束事を作っている。
運動に制限をかけるのだ。
動きを厳密にしていく為だ。
不自由きわまりない約束事が、実はより自由な動きを作り出す、対応能力の高い身体を作り出すのだ。
この事は、意外と多くの人は知らない。
最初から自由な身体とか、解放された○○、という方向に行く。
そうすると、生まれたままで自然に成長しているだけの自分の満足でしかない。
つまり、いつまでたっても子供の反抗のような、意識を満足させて、あるいは納得させているだけのものしか得られないのだ。
実はその真逆で、束縛が自由を生み出し、束縛が自由を考え出せ、束縛が創造力を生み、束縛が強さを育みだすのだ。
もちろん、そういった深いところでの自分を望むか望まないか、という選択が入り口にあるのだが。
手近な、即席な、安易な、誰にでも出来る何かを望む限り、自分という高性能なエンジンは錆び付いていくだけになる。
2014福岡ワークショップ
6月20,21,22日(金・土・日)
http://rbchinoriron.web.fc2.com/workshop.html

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