初日終了

朝から驚きと嬉しさが同居した。
朝の稽古を初めてしばらくした時、道場の片隅に夫婦の姿があった。
見学をしているのだと思い、気にも留めなかった。
その人達側で稽古をしている人にアドバイスをしに行った時、その夫婦と目が合った。
……。
「おおおおお～、ほんと？来てくれたの」
「そう、道場を訪ねて辿りついたよ」
しばらく振りだ。
もちろん、短い時間では年に一回くらいはあっているかもしれない、初見先生のお弟子さんだ。
よくラテンの人の動きは特別だ、と書いているが、その本人が遊びに来てくれたのだ。
「道着を持ってきたらか着替えて、練習をしてもいいか」
「もちろん」
主催者のレオさんを紹介して、皆の輪に入った。
一緒に稽古をすると、やはり身体のセンスが良い。
身体のセンスが良いというのは、こちらのやりたい事を、瞬時に身体で理解するということだ。
決して頭で理解するのではなく身体で、だ。
だから衝突しないし怪我をしない。
無理なく難しい稽古が出来るのだ。
こういう人との稽古は、どんどんイメージが湧いてくるので楽しい。
朝の稽古が終わり、彼らと別れた。
実は、彼はすぐに日本に発つ。
だから、今度は日本で再会を約束した。
ランチを食べ、少し昼寝。夕方からホテルにあるスパへ。
これがまずかった。
1時間ほど、コースに沿って入っていたので疲れがどっと出た。
夜は7時から9時まで稽古。
汗だくで、腹ペコになりながら足のねじれや連動を行った。
夜10時に皆と待ち合わせ食事に。
海岸では花火大会が行われているのか、雷の様な音が響いている。
ホテルの窓から海岸方面を見ると、打ち上げ花火が舞っていた。
東京での9月のWSです。
https://www.hino-budo.com/2011Tokyo-WS.htm

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