老化と共に

ジャズをやっている時、好奇心の赴くままに曲や演奏時に色々な実験をした。

また、バンドとして仕事を取る為に、当時のディスコやゴーゴーホールへもオーディションを受けに行った。
こういった場所での演奏はハードだ。
畳一畳くらいの大きさがあるギターやベースアンプを背中に演奏するからだ。
そこで叩くと、自分の音がまるっきり聞こえない。
当時は、PAが発達していなかったので、モニターも飾りにしかならなかった。

こういった演奏が、この年になると難聴というか、ある種の音が聞こえにくいという症状として現れる。
もちろん、年齢による老化もある。
特に、響く室内では声が聴き取り難くなる。
この2年コロナでマスクをしているから、よほど活舌が良い人の話で無いと分からない時がある。

そこで補聴器の登場だ。
補聴器を付けて驚いたのは、機械音や高音が嫌になる程良く聞こえる事だ。
もちろん、補聴器はデジタルだからそうなるだろうとは分かっていたが、実際装着すると「何の音だ?」と驚く事がある。
その違和感が嫌だから、極力装着しないようになる。
すると、慣れないから常に違和感がある。
負の循環だ。

老化するとはこんな事だ。

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