相手と自分が溶け込むと

「武禅」の最後のワークが終わった後の感想文の一つだ。
「声が重なり合う瞬間を初めて体験したかもしれません。相手と自分の事が溶け込むと、こんなに気持ちが良いのだと実感する事ができました。皆んなの表情が凄く楽しそうで、私自身も楽しい瞬間でした。『関係を作る』という事の意味が、少し分かった気がしました。」

会話をする。
全ての人の普段の日常だ。
だが、そこに「相手に伝える」という意志がちゃんと働いているのか?そこが問題なのだ。

どうでも良いような会話は別にして、どうしても伝えた時、どうしても相手から聞きたい時、意志が明確に働いていなければ相手には「どうしても」は伝わらない。

普段の会話が、相互の独り言なのか、相互に会話になっているのか。
そんな事を検証し、改めて「相手に」という意志を知り、それを強化するヒントを掴む。
そこが「武禅」の目的の一つでもある。

これを書いた女性は、「体験したかも」と書いている。
ここもポイントだ。
「理解した・納得した・分かった」ではない。
こちら側にいくと、残念ながらそこで体験・体感したかもしれないが、頭脳に言葉が残るだけでその時の感覚は残らない。
つまり、再現するヒントは無いということだ。
だから、ポイントなのだ。


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