全ては自分次第だ
「アキちゃん、世間は自分の都合通りにはいけへんで」この言葉を思い出した。
15.6歳の時だ。
ガキだから仕方がない。
どんな経緯で、この言葉を聞いたのかは忘れたが、確か母のお弟子さんからだったと思う。
ヤンチャばかりしていたので、お弟子さんまで私のことを心配してくれていたのだ。
これを書いていて思い出した。
「世間は自分の都合通りにはいかない」この言葉は、武道と同じだ。
基本的に武道の道に入る事になっていたのだろうと、それこそ都合よく思っている。
この言葉はこの時の私に火を付けてくれた。
「都合通りにいかないのなら行くようにしたるわ」となったのだ。
これは、後々に「自由とは何か?」を考えだすキッカケになった言葉だろうと思う。
都合通りにする為には、自分の置かれている環境を考えなければいけない。
小さくは職場だ。
そこでの人の関係や力関係等々だ。
それらを把握して、自分がその環境でどうしたいのかを実現させる、その為に何をどうしなければならないのかを考え出したのだ。
まずは、実力だ。
これがなければ話にならない。
指示された事を誰よりも早く出来るようになる事。
それを心がけた。
結果、色々な仕事をしてきたが、どの職場でもそれなりの立場を獲得出来た。
もちろん、立場には何の興味もなく、「自分の都合通りに行く」が目的だから、立場が出来たらさっさと辞めた。
「行くヤンけ!」