感触という共有できない感覚
「感触」という感覚は、「手応え」とも解釈出来る。
これは感覚よりも、共有するのが難しい。
しかし、武道など人に触れるジャンルでは、必須のものだ。
それは、相手に対するものだからだ。
自分が「どうするとか、こうしたい」という意識だけで、相手に接していたらこの感触は育たない。
それこそ、あなたの触れ方は、気持ち悪い、強引、荒っぽい等と思われるのがオチだ。
色々なボディワークや方法が出回っているが、この実際の「接点」に対して考えられているセミナーは皆無だ。
「どうして?」
それは、誰も直球で否定されたくないからだ。
しかし、大阪の下町は、そうではない。
一番痛いところを突っつくのが礼儀なのだ。
だから、大人になった時、そういった視点がきちんと身に付いているのだ。
「違和感を与えてはいけない」と私はいう。
それを聞いた人は「成る程」あるいは「本当ですね」と了解をする。
がしかし、それは出来ない。
そんな事に気遣った事がないからだ。
ましてや「感触」という事になると、相当の神経の細やかさが必要だ。
つまり、鍛錬というか訓練というか稽古が必要になるのだ。
もちろん、それを直接稽古することはできない。
自分の日常で工夫をするしかないのだ。ということを知っているのか知らないのかで、大きく差が出るのだ。
「武禅一の行」は、まだ、1ヶ月以上2ヶ月近くを残しているので、残り7席になってしまった。
現在、常連組と初めての人とが半々近くだ。