人生のペーパードライバー
お盆か。
近くに唯一あるAコープの駐車場が超満員になっていた。
ここが満員になるのは、それこそ盆と正月、それにゴールデンウィークだ。
他府県ナンバーの大方は、ペーパードライバーだ。
つまり、道路を走るということのルールや暗黙のルールを知らないのだ。
だからドキッとさせられる事が多い。
全く、他の車の動向が見えていないから、突然曲がったり止まったり、飛び出して来たりが始終ある。
クラクションを鳴らしても、自分が警告されているとは気付かない。
これはきっと、車の運転がペーパードライバーだということではなく、人間がペーパードライバー、人生がペーパードライバーなのだ。
そうなると、周りの人間はたまったものではない。
もし事故ったら、こちらに災いが及ぶから余計な神経を使う。
人生のペーパードライバーは、自分が主張する事だけしか知らないということだ。
早く、盆が過ぎる事を祈るばかりだ。