幸運は

「ピアニシモ」は音楽用語だ。
ボーヤ時代、たまにドラムを演奏させてもらう時がある。
シンプルなリズム形式、例えば、ボサノバやチャチャのようなラテンの曲だ。

このチャチャは後々かなり苦労した。
それはラテンの専門バンドに入った時だ。
リズム形式もリズムも何もかもピタッと合っているのに、ノリが合わないのだ。
ここを体感しリズム表現が出来るまで、相当時間がかかったように思う。

もちろん、厳密に言えば、4ビートでも同じだ。
フルバンドのノリとコンボのノリは違う。
その中でも、バンドによって違うこともあるからだ。
自分自身のリズムに対する姿勢が決まっていないから仕方が無い。

そんなことに気付いていくのも、体験の数、良いメンバーとの出会いだ。
その意味では、私はかなり幸運だったと思う。
水商売でも無道でも幸運だ。
もちろん、そんな事は結果論であって、その時々に自覚は無い。

その幸運は、何が引き寄せるのか。
多分、素直な好奇心では無いだろうかと思う。
出会う人に好奇心を持つからだ。
それは良いも悪いも含めてだ。
恐ろしく上手な人、恐ろしく下手な人。
私に取っては同じだ。
この人は、どうして上手になったのか。
この人は、どうして恐ろしく下手なままなのか。
いずれにも好奇心が湧くのだ。

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