稽古の量と段階

段階的に稽古。
徐々に難度を高くすることなのだが、本来は個人が考えるべきことだ。
それは、何かしらの稽古は、その個人が興味を持ちそれを実現、あるいは取り組みたいと思ったものだからだ。

しかし、取り組みたいと思っても、また実現したいと思っても「段階的に」を考えつかない。
となると、稽古で気付いていくしかない。

道場では、年に数回集中稽古という時間を持つ。
日頃は2時間くらいの稽古だから、本質を探る事もできない。
稽古をする人が、一日中武道に時間を費やせるのであれば問題ないのだが、そんな条件を持ち合わせている人はまずいない。

そうなると、段階を示すことで、それを全てに応用できるようにするしかない。
「連動」は、身体操作の中では基本であり、全部の動作に共通させられる要素だ。
この連動を一日中やればどうなるか。
運動としては、大方の人は相当高度な力の出し方まで出来るようになる。

そういう状態を見ると、「時間=量」がいかに必要か、段階的稽古がいかに必要かを実感する。


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