身体と頭の関係は

「反応と変化」武道にとっての最重要要素の一つだ。
もちろん、これは同時にあるものだ。
一つの動きから見れば変化であり、その変化は反応の現れだからだ。
となると、まず反応出来なければ、つまり、反応する思考であり身体ありきなのだ。
と専門的な言葉、抽象化された言葉にすると難しそうだ。

だが、これは日常だ。
例えば、家から会社に行く。
そのルートは毎日同じだ。
でも、そのルート上に何かしらのトラブル、例えば、事故があったり、急に雨が降って来たりがあった時、自然とルートを変えている筈だ。
それが反応であり変化ということだ。

いつもの道を通りたい、と思っていても、そこにトラブルがあれば回避する。
当たり前だ。
目的は「目的地へ行く」そして、例えば「仕事ややりたい事」があるからだ。
そのことを自覚的に考えれば、この「反応と変化」になる。

という具合に、人は常に反応し変化し行動している筈だ。
しかし、自分自身で日常を振り返り再確認しなければ、この「自分は何かしらに反応し変化している」を手に入れる事はできない。
つまり、「反応と変化」ということを学んでも、全く自分の人生の役には立たない。
単なる知識として保存されるだけだ。

その事はどういうことなのかを、自分の日常から探し出す、あるいは、もっと過去から探し出す。
そして、改めて「そういうことか」と気付く必要があるのだ。
そうすると、その反応と変化は、自分の役に立つように使う事が出来る様になるのだ。

武道の要素としての「反応と変化」の場合は、まず先程の会社への「同じルート」としての型を作り、そこにアクシデントとしての相手からの攻撃を受け反応する、変化する、という雛形を作ることになる。
つまり、違う道を覚え、そこから本来的な反応、変化となるのだ。
それが身体と頭との関係だ。

と、ワークショップでもこれを学んで行く。
いよいよ、明日からワークショップだ。
■ワークショップのお知らせ
 東京11月28,29,30日12月1日
 東京・岡山・沖縄

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