どこが仕事や!
神田道場の壁に鏡を取り付けた。
今もあるのだが、いっそのこと片側全面にしようと、先日取り付けて貰った。
職人さんの仕事ぶりを見るのは好きだ。
「あっ、そうすればよいのか」という職人さんの知恵を知ることが出来るからだ。
前回鏡を取り付けてくれた人は職人だった。
鏡を取り付けるにあたって、大事な箇所は壁そのものだ。
余程ちゃんとしたビルでは無い限り、壁は微妙に波打っている。
その職人さんは、まずそれを調べてパテを塗り、平面にするようにしていた。
結果、一応歪みなしに取り付けてくれていた。
今回は、2人で作業をしていた。
何から作業にかかるのかを見ていたら、前回取り付けた鏡との上下位置関係だ。
もちろん、それも大事だ。
変に段違いになっていたら、それこそみっともない。
その寸法を取り終え、目印を付け鏡を止める金具を取り付けていた。
次に、壁を点検するのかなと思っていたら、それはせずに鏡を持ち込んできて、仮入れをした。
そして微調整をして本番の取り付けだった。
結局壁は点検していない。
結果、最後の一枚が歪んで見える。
壁の凹凸が目立ったのだ。
「終わりました」と挨拶をし作業を終えた。
彼らにとって鏡を取り付けるというのは、こういうことだったのだ。
私からすれば、それは仕事ではない。
もちろん、その工務店の教育が悪いのだ。
しかし、壁の凹凸は職人の範疇だ。
何故なら、鏡を取り付けるのは壁が多い筈だからだ。
何よりも2人がかりで相談しながらの作業は駄目だ。
どちらかが職人さんで、指示を出し下働きが動くのでないと2人の意味が無い。
現代は、こういった仕事が多いのだと思う。
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