人と人との関係は
私の一般向けワークショップは、「明鏡塾」や「武道」のセミナーやワークショップにはない雰囲気がある。
それは、完全に生活密着型だから、多種多様な人が受講するからだ。
極端に言えば、世間や社会がそのままそこにある、という感じだ。
だから特に「人と人との関係」ということには力を入れている。
そんな「関係」のワークで、「これは自分にとって重要だ」と思う人も出てくる。
そういった人は真剣に取り組んでくる。
もしかしたら、「明鏡塾」や「武道」の人達よりも、その点は優れているかもしれない。
ここは、言葉が難しいのだが、医療ということに特化している人、武道ということに特化している人、とにかく何かに特化している人は、どうしてもその、例えば治療技術、あるいは、武道の見えている技に意識が向いて、そこに基本的にある「人との関係で成立している」を直視していない傾向がある。
しかし、一般の人の日常は、それこそ「人との関係が全て」のようなものだと認識している人が多い。
だから、当然何かに特化している人よりも社会性があるので、人との関係では優れている。
これは、特化していると書いたが、会社で働く人も同様だ。
その会社が全てのような感覚を持っているから、どうしても社会性が乏しい。
そういった人を見て思うのは、本当に会社で仕事をしているのだろうか、働けているのだろうかだ。
それはまるで人の関係を分かっていない、態度として表れていないからだ。
きっと企業がお金を払って、コミュニケーションスキルを身に付けるセミナーなどに受講させているのだろうが、まるでロボットのように表情が無い人が殆どだ。
当然、会話という大事な人と人との関係を成立させることなど出来ない。
「そんな受け答えなら本当にロボットがするよ」と笑い話にする。
しかし、真意は笑い話ではなく本当にそうなるということだ。
沖縄では、たまたま外国からの武道のゲストが2日目に参加した。
そこで「声を届ける」をやらせてみた。
武道にとっても、これは非常に重要な能力だ。
ワークショップは、それこそガチだ。
だから、誰一人として出来ない。
何十年のキャリアがあるのだが、そんなことは全く関係がない。
もちろん、嫌われたくないから、出来ないと思われたくないから、相手を否定せずに「うんうん、今胸に響いたよ」という人もいる。
「なんでやねん、そんなもんが胸に響く筈はない」とツッコミをいれる。
そのワークを終え、外に出て気分を変えていると、外国からのゲストが出てきて「自分を成長させるこんなワークは、世界中のどこにもない。全部形だけだ」と感想を言ってくれた。
当たり前だ。
このことを徹底的に追及しているのは、多分私だけだろうからだ。
「明鏡塾」体験セミナー
8月31日東京・神田