息子はニューヨークで

息子からメールが入った。
今はアメリカ・ニューヨークで骨休みをしている。

ブルーノートでロン・カーターを聴いたという。
彼のソロが始まると、客席は水を打ったような静けさになったそうだ。

こんな会話をしている事自体不思議だ。
私はジャズドラマーだったが、一度もニューヨークのジャズシーン、大きく言えば本場アメリカのジャズシーンを体験したことがない。
ボーヤの頃、アメリカに行きたいと思っていた。
お金を貯めて、当時は1ドルが360円の時代だし、ボーヤのギャラは無しだったからだ。
結局、自分の練習や、音楽へのアプローチの試行錯誤が忙しくなり、アメリカ行きは忘れてしまっていた。
どんなことでも「やろう」と思ったら行動をしていたから、この時に行けなかったのは、実は行きたいとは本当には思っていなかったのだろうと思っている。
次は夏ギラギラの沖縄ワークショップ
沖縄ワークショップ8月10.11.12日

若くて、何も分からない時に外国を体験するのが良いのか、ある程度比較できるものを持って外国へ行くのが良いのか、それは誰にも分からない。
どっちでも良いのだろうとは思う。

結局、私はジャズとか音楽ではなく、武道やダンスの指導にヨーロッパに行っている。
これも面白いことだと思う。

息子とのやり取りの中で、武道を深く追求しているから音楽への感性は深くなったといった。
これは、本当にその通りで、現役時代よりも音楽的な感性になっていると自覚できる。
いずれにしても、取り組んだ物事をどれだけ掘り下げる事ができるか、掘り下げたいか。
そんな事が自分自身の感性を豊かにし、自分自身を豊かにするのだ。

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