身体を支えるのは

先日のコンサートの最中に、ふと思い出した事があった。
もちろん、ドラムソロを演奏中だ。

熱で身体が思うように動かない、当然、スティックも走らない。
体力はゼロ、どうにもならない。
始まってから10分ほどの時だ。
何とか復活のキッカケを作ろうと、演奏を工夫したが、その身体はどうにもならなかった。

その時、中学3年生の時、自転車で大阪から白浜まで行った時の事を思い出したのだ。
大阪を深夜3時に出発し、1時間程走った所で、「もうあかん」と弱音が出たのだ。
暮れの押し迫った時期、冬休みに入った辺りだ。
寒さと、心細さが重なって弱音が出たのだ。
その時に「俺って、弱いんやな」と気付いたのだ。

それがあったから、その後「絶対に叩くのを止めない、絶対に諦めない」と、演奏に集中出来たのだ。
その気力が、終わってからの息子との共演まで、ちゃんと仕上げてくれたのだ。

身体も理屈や理論ではなく、気力が支えているという事を改めて体感させてくれた時間だった。

日野晃’古希’ドラムソロコンサート
6月1日 新宿ルミネゼロ

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