死んでも死に切れないで!
お年寄りの話だが、85才を過ぎているのに、周りから健康の為に「これは駄目、あれは駄目」と言われ、好きなものを食べられない状態になる人がいる。
妻の父親は89歳で、身体を壊し入院をしている。
父親が元気な時は焼酎が大好きで、晩酌を欠かさなかった。
妻が、病床にいる父親に、お酒を飲んでもいいで、と言う。
しかし、弱っている身体や気力は、そのお酒さえ受け付けない。
その姿を見た時に、元気な時に、もっと好きなことをさせて上げれば良かったと思ったという。
その通りだ。
健康よりも、いかにその人が充実しているかが大事なのだ。
このことから、何が見えるかと言うと、お年寄になったら好きなこと、好きなものを、と言うことでは無いだろう、と言うことだ。
私達は、今回の災害や、日々起こる事件や交通事故を見渡した時、「明日は我が身」と捉えて普通だと言うことだ。
「明日は我が身」であるならば、つまり、本当に人の生死など一切分からないとした時、常に「好きなこと・好きなもの・好きなように」と言う事が大事だということだ。
世間に振り回される事なく、「生きろ」、と言う事だ。世間に振り回される事なく「自分で考えろ」と言う事だ。
でなければ、自分の落とし前を自分が付けることは出来ないだろう。
「死んでも死に切れない」というやつだ。