会話で

会話は言葉だが、純粋に「言葉」ではない。
そこには想像や置き換えという作業も入っているからだ。
これが抜け落ちると「意味だけ」になる。
あるいは、「~だけ」になり、会話が成立しなくなる。
混乱する原因はここにある。

私達は相当複雑な作業を瞬時にこなしているということだ。
そこを「分かりやすく」することは出来ない。
というのは、無意識的に行っている作業が大半だからだ。

時々、一つの会話を振り返ってみるが、その「振り返り」という作業でも、「振り返る」という客観的作業だから、振り返っているその時の主観が入る。
そこを取り除くことなどできる筈もない。

そこで会話は言葉を選ぶ必要が出てくるのだ。
もちろん、会話でなくても指示であっても同じだ。
伝達の場合は、簡潔にということを心がければうまくいく。
だから、伝達なのか、そうではないのかの、選り分けが出来るということが大事なのだ。

その意味で、私は人の話を慎重に聞くようにしている。でないと、何がなんだか分からなくなるからだ。
だから、話した人に沢山質問する。
真意を探り出したいからだ。
理解したいからではない。

人の会話を聞いていると、質問をしても一言三言だ。
ここが「関係」ということの肝にもなる。
相手に対して意思が向いている状態、それの強さが関係という現象と繋がるからだ。

 

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