他人の話の聞き役が一番

明日は、「東京・明鏡塾」の体験セミナーだ。
果たして、どんな人が何を体験してくれるのか、それが楽しみだ。

先日の特養での話の中で、利用者さんと会話が出来ない人が多いと聞く。
それは意味が分からない。
一体、専門学校や大学で何を習っているのか、そこを疑ってしまう。

何よりも一番重要なのは、利用者さんや患者さんと会話が出来る事だ。
会話が問診にも繋がるし、今、どんな気持ちなのか、何を求めているのかを探り出す唯一の手段だからだ。
「腰が痛いです」「はい、それでは」という会話ではない。

「どうされました」から入るが、その展開は「雑談」だ。
どんな話題が利用者さんや患者さんの気持ちを和やかにするのか、どんな体験からその症状に行き着いたのか、どんな気持ちで日常を過ごしているのか。
そういったことを聞き出せる雑談が必要なのだ。

また、どうすれば利用者さん、患者さんから笑顔を引き出せるか。
最も重要なところはここだ。
真面目腐った顔をしていると、患者さんや利用者さんを緊張させるだけだ。
しかし、そういった人が多い。
「私は治療をしている」「私がリハビリを指導している」そんな意識の人が多いからだ。
そんな事は思う必要もなく当たり前のことだ。
であるならば、最初にやれなければいけないのは、患者さん利用者さんの笑顔の引き出しだ。

カフェなどで、聞くとはなしに他のテーブルの会話を聞いていると、お互いに自分の話しかしない。
会話にはなっていないのだ。
相手の話を聞く、話に好奇心を持つと、相手にも相手の話にも興味が湧く。
それをお互いにやることが会話の入り口だ。
自分の言いたいことだけしか言えないのでは、会話は出来ない。
思い出せば分かると思うが、自分の話を聞いてくれる人に、何だか仲良くなった感じがするだろう。
そこが基本だ。
自分の話を聞いてくれる人にこころを開く。

当たり前だ。

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