こころを開く

「武禅」のレポートを読んでいると、人は本当に他人のやっていることを見ていないということがよく分かる。
「自分のやること」だけに熱中しているからだ。
そして、自己完結することに慣れてしまっているからだ。
もちろん、この「見ていない」というのは、「見るレベル」というものが同時に存在しているが。
いずれにしても、自分の外を見れば、ヒントは無限に転がっている。
もちろん、ヒントはピンキリではある。
しかし、見るということに幅を持っていれば、その全てをヒントにすることが出来る。
例は違うが、今回のオリンピックでは柔道が、メダルを沢山取った。
それは、監督が日本の柔道界の外を見る目を持っており、そこから対処する方法を見つけたからだ。
それぞれの範疇が枠をはみ出した時、それを打開する方法が見えるのだ。
その意味でも、枠を持っているということが、どれほど自分自身の足かせになっているのかだ。
よく「こころを開く」と言うが、正にここのところだ。
全く話は違うが、色々ある業界は、それぞれにポイントや特典を付けることにやっきだ。
客の囲い込みをやっているということだ。
これをオープンしたら、もっともっと流れがよくなるのだが、残念ながらそこをしない。
それは、似たり寄ったりのことしか無いのが現状だからだ。
言い換えれば、それぞれに個性が無いからということになる。
だから、付録で差をつけようとしているだけだ。
もちろん、これは理想論かもしれないが、企業が理想を目指さなくて何を目指すというのか、ということだ。
同じ様に、一寸した組織は全て囲い込みという方法で客を独占するようにしている。
つまり、自己完結するということだ。
何とこころの貧しいことか。
それこそ、完全に行き詰まりを目指しているということだ。
出版記念トークライブショー11月12日(土)午後2時~4時
http://2016hino.jimdo.com/
東京ワークショップ 11月21日‐24日
http://hinobudo.wixsite.com/workshop
98回武禅のレポートをアップしました。
https://www.hino-budo.com/buzen5.html

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