個人の意見

ネットで「寿司職人になるのに、10年以上かかるのはナンセンスである」というような趣旨の記事があった。
何でも外国人のお笑い芸人だそうだ。
それを読んで、成程と思う視点もあった。
確かにむやみに長い時間があるのはどうかと思う。
また、若いシェフが数年で、ミシュランの三ツ星を獲得したことも書かれてあった。
こういった記事は、何を問題にしているのかを知る為に役に立つ。
「こいつは何を言っているのだ」という反応を起こしてしまう私自身の学びでもある。
即反応の悪い面だ。
早とちりともいう。
この二つの記事に共通しているのは、記事を書いている自分自身の感性を疑っていないということ、そして、いかに早く見た目に成功するか、という点が価値基準になっているということだ。
そして、社会の価値を基準においているのだ。
もちろん、どんな意見を言っても良いのが民主主義だ。
その意見があることで、その事を改めて考える事が出来るし、その視点もあるということを知ることが出来るからだ。
フランスでは三ツ星レストランなど、星の付いているレストランに連れていってもらうが、「美味しい」と感じたこともないし、これが三ツ星のサービスかとガックリする事の方が多い。
しかしこれは私個人の視点だ。
そして、日本人一般の視点ではない。
もちろん、フランスの人は美味しそうに料理を食べ、そしてレストランの雰囲気を楽しんでいた。
これを一般論で語る事は出来ない。
私個人、そしてフランス人、これは比べようもないからだ。
しかし、日本での会話として「あかんで、ミシュランの三ツ星の意味が分からん」となる。
その話を聞いた誰かは「じゃぁ、フランス料理は不味いんだ」と思うかもしれない。
そんな誤解が入り混じるのが日常だ。
こういった類の会話は、日常茶飯事でどこにでもあるし、どんなジャンルの話でも同じだ。
自分個人の意見を一般論化してしまう間違いがあるのだ。
だから武道でもそれはあるし、ダンスでもあるということだ。
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