自分を知るにはストレスが必要

動画サイトに投稿されている私の動画を見て「あれはインチキだ」とか「やらせ」だと、のたまう人がいる。
一体何をインチキだと言っているのか分からない。
何がやらせなのだか分からない。
それは海外でもある。
そんな時、いつも思うのが「人は一体何を見ているのだろう」だ。
基本的に私の動画は、「身体操作」だ。
身体をこう使えば、こうなる、というだけのものだ。
その使い方や結果を見せるために、武道的な形をとっているだけだ。
それをまさか「武道そのもの」だと思って見ているのだろうか。
そんな人に聞きたい「では、武道というのは何?」だ。
身体操作だから、操作の出来る人がやれば、必ずそうなる。
かもしれない。
というのは、ここには条件があるからだ。
受けを取ってくれる人が、基本的に武道というものを認識しているかどうか。
あるいは、稽古をしている、身体操作を訓練している、ということを理解できているのかいないのかだ。
海外のワークショップでは、再三再四ここを注意する。
ワークショップで、相手を倒して嬉しいですか?と。
あなたは子供ですか?と。
今は、身体操作の訓練をしているだけですよ、と。
もちろん、日本でも同じだ。
受けを取る人は、相手からの力が、自分の身体のどこを通るのかを知るため、感じ取るための訓練が同時に行われているのだ。
だから、武道の稽古なのだ。
突かれた、投げられた、斬られた、が受けなのではない。
それはただの遊びだ。
運動という側面としては、汗を流して楽しいだろうが、それでは訓練にならないのだ。
相手の力が、自分の身体のどこを通るのかを知ること。
それが、道を変えたり返したりに繋がる、つまり、返し技の本質を体感するということなのだ。
それは、角度を変えて言えば、自分の身体を知ることである。
自分の身体を知る為には、自分の身体を感じ取れなければ知ることは出来ないのだ。
自分を知る。
それは、自分に何がしかのストレスがかかった時にしか、自分を知ることは出来ない。
そこを身体を通して行うのが、私のいう「武道の稽古」であり、ワークショップで行っていることだ。
岡山ワークショップ 9月17日-19日
http://rcokayama.nomaki.jp/
大阪ワークショップは9月22,23,24,25日です。

https://www.hino-budo.com/workshop-schedule1.html

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