響き合う現象が起こった時、二人で涙した

「武禅」では何時も書いているように、何がしかのドラマがある。
今回も間違いなくドラマはあった。
中でも嬉しいドラマがあった。
それは、確実にステップを上げた人が生まれたことだ。
「関係性」の何たるかの入口の扉を開けて、中に入った人がいたことだ。
「とにかく『自分』というものが曖昧な事が良く分かった。私も含め大方の人は自分を分かっていない。自分が『私という人間はこうだろう』と思っているだけで、それは実際の『私』ではない。それでは『私』が誰かに届くなんてことは有り得ない」とレポートに書かれてあった。
これを書いた時のワークに取り組んでいる様子は、ワークでの言葉を自分として実感できる言葉に変換し、必死でやっていた。
そして、その時の課題を一番乗りでクリアしていたのだ。
何よりも、その彼と組んでいた女性も、その彼のアドバイスでクリアした事が、このレポートの言葉の真実を物語っていた。
また
「私という存在があなたへ向かった時、本当に身体が震え出す喜びが湧いてくる。『わたし、ここ』という言葉も声に出さずにやってみると、『わたし』という言葉も、『ここ』という言葉もいらない事が分かる。Yちゃんと響き合う現象が起こった時、お互いにこれだ!と涙した」
この女性二人の取り組みも、方法に走らず自分に向き合った結果の結果だ。
これらの人は、日常で「言葉」を発する人の「声」と「音」とを完全に見分けられるという、人という生物のレベルをアップさせたのだ。
決して、方法を知っても習っても、自分そのものをアップさせることなど出来ない。
自分そのものに向き合うという作業を除いて、それは有り得ないのだ。
こういった人が増えれば、まず、メディアから垂れ流されるコピーに振り回されないで、自分の人生を歩める人が増えるということだ。
何よりも、本当の意味での「関係性」を実現できるのだから、確実に周りに伝播していくだろう。
そうすると、将来的には人が住みやすい世界が築かれていく筈である。
もちろん、そこに行くにはどれほどの時間が必要なのか分からないが。
しかし、それは確実に一歩進んだということだ。

Follow me!