身体定規とは我ながら良いコピーだ

1997年に書いた私の記事に「身体定規の確立」というのがあった。
読み返していて、このままで現在でも何の損傷もないことに安堵している。
およそ20年前に身体感覚を使い、自分の形が自分の持つイメージと、実際の動きに違いがないかを確かめなければいけない。
そして、そのイメージを実際と何ら変わらない正確性を獲得しなければ、何を運動しても上達はしないと指摘していたのだ。
その自分自身で作り上げた動きの基本となる物を「身体定規」と呼んでいた。
もちろん、私の造語だ。
その意味では、かなりの造語を誌面で展開したが、何時の間にか私が作った造語が独り歩きしていることも多々あるのも面白い。
TVやスポーツのシーンで活躍している武井壮さん。
彼が口を酸っぱくして語っていることだ。
この「身体定規」のヒントは、ドラム時代のスティックのコントロールからだ。
スティックの操作の線がバラバラだと、音に乱れが出るから、常に一定でなければいけない。
そんな事をヒントに、突きや刀を稽古したのだ。
もちろん、実際の動きで言えば、これを書いた当時よりも現在の方が、「思った通り」になっている。
それは、この「身体定規の確立」という実際のトレーニングを、教室やワークショップで展開しているから、必然的にトレーニングの量が増えているからだ。
ワークショップでよく言うのは、いくら単純な動きでもこちらが指摘した通りに動ける人はいないから、「もしも、これが振り付けでオーディションなら、全員不合格だよ」と。
ワークショップ等での「身体定規」は、正確ストレッチや姿勢のためだ。
そして伏線として、指示された事が出来る、思ったことが出来る、見たことが出来る、という能力を養う為である。

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