関係は人を感動させる

「“声を届ける”のセッションでは、人の心が開いていく事で、人と人の間に何かが生まれるのを見ることが出来て、本当に良かった!」
これは、今回の「武禅」でのワークの一コマの感想だ。
ここでは簡単に「こころが開いて」とあるが、実際は簡単な事ではない。
開いた人は、自分の自意識や様々な先入観に固定観念に気付いくという作業があったということだ。
もちろん、気付いただけではなく、それをぶっ壊すという作業まで同時にやっていたのだ。
それは当人が望んでいることだから、やって当たり前なのだが、残念ながら気づきはしても、それを壊していくという作業は中々出来るものではない。
だから、この時に組んだ、つまり、このレポートを書いている人が、どれだけこの人に正直に向かい合ったか、ということの結晶なのだ。
人という存在は、そういう具合に他人の役に立つという存在だ。
それは、関係という働きや作用を通して、何かが起こる。
しかも、相当明確で心に直接響く何かが起こるのだ。
正直な向かい合いは、そこで何かが起こるのだ。
つまり、関係していく、という行為は、閉ざした人を相手にした時、相当のエネルギーが必要だ。
しかし、そこを諦めずに働きかけると、人は何かに気付く。
もちろん、気づかない人も大勢いる。
それは気付かないのかもしれないが、気づきたくないという事もあるだろう。
人は、自分は閉ざしていても、人には開いていて欲しいからだ。
開く作業がどれほど大変か、何となく気付いていることもある。
そして幻想の自分を守りたいのだ。

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