明日はマルセイユへ飛ぶ

明日からマルセイユ・ブレスト・ブリュッセル・パリでの武道ワークショップに発つ。
今年のワークショップの幕開けだ。
もちろん、正月からまだ13日しかたっていない。
とはいうものの、もう数ヶ月たったような気もする。
ほんと、人間は勝手というか不思議というか、環境によりそういった感覚も曖昧になる。
その意味で、確かなものなど持ちあわせていない。
にも関わらず、確かなものや安定を求めるのはどうしてなのだろう。
確かなものが無いからの、無い物ねだりなのだろう。
確かなものと言えば、武道や身体塾では、よく「身体に定規を作る」という言葉を使う。
身体に確かな感覚を残せ、という意味だ。
でなければ、一回目の動きと二回目の動きが違うということになり、技術として使えないからだ。
その意味での正確性を求める事が、技術としての進化の一面でもある。
武道は、身体の正確性を求めるには最適な素材だ。
私は、武道からその事を学びとった。
だから「技」という言葉や実際を追求出来るのだ。
そして、それが実際にどの範囲まで適応出来るのか、という追求もある。
そこを追求するには、外国が一番だ。
れは、日本人ではない身体能力の高い人や体格の違う人、もちろん、筋肉の質の違う人達ばかりだからだ。
ヨーロッパでの武道のワークショプは、振り返ればもう8年になる。
年に4回から5回行きの8年だから、32回から40回ほどヨーロッパやカナダに行ったことになる。
その間に、中学生はヒゲを生やすようになっている。
だから、「こいつ誰やった」になることも多い。
みんな、それぞれに年を取っているのだ。
これだけバラバラに動くと、何時何を教えたのかすっかり忘れてしまう。
もちろん、1回で何かが出来る事など無いのだから、ある意味で何時も同じことを教えている。
しかし、チャレンジする角度が変わるから、常に新鮮でも有る。
それは、ワークショプに集まる人達の顔ぶれによって決まってしまうのだ。
マルセイユは、どちらかと言うと打撃系の人達が多い。
そうなると、その方向の稽古となる。
ヨーロッパでは、比較的先生と生徒が一緒に受講してくれる場合が多い。
これは余程の信頼関係が無ければ有り得ない。
日本ではまず有り得ない。
そんなオープンなところも、海外でのワークショップが好きな理由の一つだ。

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