水の裏側???

先日の「明鏡塾」で、水とお湯の境目はどこ?と、興味を持った人が、今回は、またまたとんでもない事を口にした。
水そのものはどんな感じなのかと、お風呂で手を使って色々感じている中で、では水と空気の境目は?となり、その次に「水の裏側は?」と思ったそうだ。
暫くの沈黙が有り、全員大爆笑をした。
もちろん、私も畳を叩いて笑い転げた。
余りにも唐突な、つまり、日頃耳にしない言葉だからだ。
しかし、この方は私達が日頃耳にしない言葉で生きている、つまり、私達とは全く違う感性を持って生きているということだ。
しかし、よく考えてみると子供の頃なら、もしかしたらこういう発想を持ったかもしれない。
そして、真面目にそのことに取り組み、何かを発見、あるいは気付いたかもしれない。
私は、この言葉で目が覚めた。
この方が話した後の大爆笑は、それぞれがどんな大爆笑だったのだろうと思う。
私達が日頃耳にしない言葉、ということは、私達が余りにも巷から垂れ流される情報に対して、受動的で有り過ぎ、その流れに洗脳されているということだ。
同じ水路の中を流されているだけなのだが、それには気付かないし、その事が価値あるかのように思ってしまっている。
1991年にバブルが弾けた。
この事を誰が想像して、あるいは予測していただろう。
証券会社も銀行も倒産した。
それまでは、絶対安心安定と言われていた職種であり企業だ。
しかし、現実には倒産した。
その世界は、何一つ改善されていないし、今日では当時よりも危うくなっている。
そんな危うい世界に生きているということを忘れて、あるいは、どうでも良いような情報に価値を持たされて生きている。
「水の裏側は?」そんな発想を持てる感性、人生。
それこそが幸せと言うのだ。
この方は「明鏡塾」を受講され、笑顔も声も全く変化した。
その笑顔は全ての人を巻き込む力に溢れている。
つまり、同じことを稽古していても、受け取り方が全く違うということだろう。
もちろん、それはどんなことをしていても言えることだが。

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