本当の心地よさ

言葉が無くて意志が通じる、その事が「関係」だ。
もちろん、思う、ということもなければ、変な雑念はない状態だ。
「武禅」で徹底的に行う事だが、ワークショップでも定番として入れている。
沖縄のワークショップに中学生の頃から参加していたカノンちゃん。
今では20才になる。
今回も参加してくれた。彼女は私のワークを「人生の必修科目」だ、という認識を持っている。
それはそういった、感性が大事だという事を体感しているからだし、その事がきっと彼女の若い人生だがその中で実感するのだろうと思う。
決して知識でもコピーでもないのだ。
今回の打ち上げで、色々と話すことがあった。
そこでは思い切り成長しているカノンちゃんの言葉があった。
もちろん、その言葉はそういった感性が生み出している言葉であって、知識を並べているものではない。
だから、彼女の言葉に違和感を感じない。
彼女の本当の言葉だと言える。
だから、こちらもきちんと聞ける、つまり、響くということだ。
沖縄ワークショップの良い所は、このカノンちゃんやあゆみちゃん、はるかちゃんといった殆ど同い年の子達、そして、みゆきさんというこれまた鋭い女性がおり、その人達が積極的にリードしていく事だ。
もちろん、主催者のゲンさんや幸美先生達もリードする。
ワークで「じゃ、次はこうします」と新しいことのデモをする時、それだけ沢山の感性の良い人達がいるから、相手に困らない。
探す必要が無く「じゃ」ということで、指名できワークのデモが出来るのだ。
そういった人達に影響され、皆がワークを体感出来る。
言葉が無く意志が通じる、ということ、そして、意志が通じているということが目に見える、それは何故か。
意志が通じた時、判断の回路は遮断されるからだ。
動物の親子を見ていると、子供は親に寄り添っており、親のとっている行動がそのまま子供に反映されている。
多分、そういう状態なのだろう、と考える。
決して「こうして、こうする」ではなく、逆にそれが無いから通じあっているのだ。
だから、その状態では笑顔しか生まれない。
しかも深い笑顔だ。
これがどれだけ心地良いか。
その事を「心地よい」というのであって、大方の心地良いは、相当浅いレベルのものだ。

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