笑ってやって下さい

1,5ヶ月ぶりに道場に戻った。
思った通りカビ臭い。
この時期家を放っておくとどうなることか。
しかし、思ったほど雑草は伸びていなかった。
ということは、雨が多かったということだ。
この辺りの雑草は刈っておかないと、マムシが潜むので危なくて仕方がないのだ。
明日も雨だという。
今週末の「武禅」迄にカビ臭さが取れればいいのだが。
今日は、二十年になるかな、相当古い知人から電話があった。
当時と比べてしっかりとした声に成長を感じ取れ安心した。
しかし、パーキンソン病だという。
かなり明るい声なのだが。
全身の痺れと痛み。
歩けないので車いす生活だという。
人生、本当に色々ある。
もちろん、あるからこその人生だ。
色々あること、色々あったことを、自分ならどう笑うか。
そこが人生との勝負だ。
「今」という瞬間が過ぎれば間違いなく過去になる。
というよりも記憶になる。
そこに引きずられたら負けだ。
同じ過去であるなら、どう笑えるかだ。
「笑ってやってください」なのだ。
昔は良かった、もいいだろうし、昔は悪かったもいいだろう、悲しかったもいいだろう。
しかし、それをどこに落としこむかだ。
その落とし所が「笑ってやれ」なのだ。
その笑いで、周りの人が元気になればいいではないか。
誰かの役に立てば良いではないか。
笑いに落とし込めば、誰でも人の役に立つことは出来る。
もっともな話など、幻想の世界に生きている人だけのものだ。
「ああ、いい話を聞けたね」で解決してしまうものだ。
自分の人生は、もちろん自分のものだ。
間違いなく、自分が瞬間を体験しつつ進んでいる。
しかし、それが何だというのだ。
色々あって、グチャグチャになって。
それが「面白いやんけ」という視点を身につけよう。
「武禅」では、そんな話のオンパレードだ。
つまり、自分の固定観念をぶっ壊せ、なのだ。
でなければ、「自分」は自分の外には出てこないのだ。
固定観念に閉じ込められているのが、今の自分だ。

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