熊野、東京そして熊野

東京で、日本ロルフィング協会主催のワークショップがあった。
時間が2時間と短かったため、実技が少なくなってしまった。
実技よりも考え方の方が、実様性応用性があるからだ。
ロルフィングという世界の人達からの質問や話は、私にとっては良い刺激だった。
会長のお人柄が素晴らしく、スタートから一挙に垣根を超えた。
もう少し時間があれば、もっと詳しく皆の役に立つことを練習できたのに。
羽田から飛行機に乗らなければならないので、別れの挨拶もそこそこにおいとまさせてもらった。
といいつつ、明後日は春の「武禅」だ。
明日はてんてこ舞の準備になるだろう。
ずっと書いているように、今回は外科医を含め、医療関係者が多い。
「関係性が大事だ」という認識を持つ人達が増えるのは、何をさておき嬉しいの一語だ。
しかし「関係性」とは何だろう。
実際的に行える事は山ほどあるが、公式化出来るのか、と考えたことは無い。
しいて言えば、相互におけるエネルギーの混ざり合いだろう。
しかも無意識的な、という但し書きがつく。
「こうしよう」という意思が働き、それ以降の事は無意識に任せる。
その時に起こる現象が「関係性」である。
その入口が、意思の対峙としての「正面向い合い」だ。
しかし、これは言葉であって、実際には意思の対峙にはならない。
意思が相手に向かわないからだ。
そこが難問なのだ。
人を観察したり眺めたりは出来ても、対峙することが出来ない。
精々目に力を込めて睨みつけるのが関の山だ。
残念ながらそれ等ではない。
合気道に「入身」なる言葉がある。
もちろん、合気道の専売特許ではなく、武道では必須の技術である。
ただ読んで字の如しで、分かりやすい表現だ。
入身、それは単に相手の距離やテリトリーに入ることではない。
相手の意識に触れることである。
それが「正面向い合い」なのだ。
さて、金曜日からの「武禅」がどうなるのかが楽しみだ。

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