モンパルナス駅から列車の旅
モンパルナス駅。
ここからブレストまで列車の旅だ。
午後2時過ぎに乗車。
ブレストには午後6時30分。
約4時間30分だった。
車窓の何と退屈なことか。
延々と続く牧草地帯。
そんな姿を見る度に、フランスは農業国だと改めて知る。
ブレストに着いたその足で、道場に向かう。
少し少なめの20人そこそこだ。
パリで少し少なめの80人とは一寸違う。
空手の先生、柔道の先生、色々な武術の人達がそろっていたので、少ないが楽しめた。
2/3は初めてだ。
そこで、胸骨操作から説明。
こういった説明は重ねる程に練られていくので、私にとっては相当の勉強になる。
胸骨と腕の接続。
そこからくる腕の強度。
足を突っ張らない強さ。
胸骨と肘で引っ張る動作。
もちろん、そこには肘という難関があるから、肘だけを取り出す。
肘だけを操り、腕をきつく握られているのを下に下げる。
初めて参加する女性に、歌でも歌ってやることを忘れて下さいと指示をだすと、面白いように出来た。
大きな男性二人がその女性の片腕をしっかり握っても、軽々と成功させ皆から拍手をもらっていた。
つまり、意識をどう使うのかが、大事な問題であって、身体運動そのものをどうするのかは二の次で良いのだ。
もちろん、それはそういう事を認識する為のもので、決して武術として出来ているのではない。
しかし、出来る体験を持つ事が大事なことだから、初心者はこれで良いのだ。
片手両手持ちで体重が移動し、体重が力になるという稽古に続け、それの二人持ちまでいった。
パリからも数人参加してくれていた。
夜10時稽古を終え食事。
寝たのは深夜1時を回っていた。
今日は寝られなかった。
時差ぼけだから変な具合でそうなる。
ここブレストは、年齢層が高い。
若い人もいるが、30歳代から上だ。
今回は女性の素直さが目立った。
どの会場でもまずは女性が出来るようになる。
男性は直ぐに迷子になり、途方に暮れる事が多い。
自分の考え方を当てはめてしまうからだ。
直感的にではなく、自分の考えなりに、だから絶対に迷子になるのだ。