パリ初日が始まる
先ほど珈琲を飲みに、一階にあるレストランへ行った。
何時もは、この時間になると超満員なのに、私一人しか客はいなかった。
しばらくすると、老夫婦と若者2人。
ホテル客の殆どがキャンセルしているのが分かる。
後1時間でレオさんが迎えに来る。
リヨンの居合いの先生から「楽しみにしている」とメールが入った。
マルセイユからもオペラの歌手が来る。
彼女は、マルセイユの時移動らしく、受講できないのでパリに来てくれる。
パリのワークショップは、ほんとに色々な職業、色々な人種、色々な宗教の人が受講する。
みんなが混じって仲良く稽古をしてくれる姿は美しい。
今年の初めは足から入ろう。
足を出すな、足は上半身に連られて動くものだ。
と何時も話す。
しかし、上半身というのは、一つの比喩で、自分の持つ目的意識や生理的反射、無意識的反応のことである。
それらの目に見えない、また頭に上がらない意識で動くのだが、その時身体全体が動くように、上半身と説明しているのだ。
体重が乗っている足の膝関節を緩める事で動き出すのだが、もう片方の足の股関節を緩め膝関節も緩める。
そうすると、自然と足が連られて動く。
私の稽古の難しいところはここである。無意識的に動く事を、意識的にやり、それを習慣化させるようにしなければならないところである。
しかし、身体を違うシステムで、また、身体として自然な姿に復元しようとすれば、このやり方しかないのだ。