武道基礎クラス

昼過ぎ巣鴨を散策。
この道は千駄木に続くと記してある。
ドラムでの手の動きや、足裏の体重移動を試みながら歩く。
止まっては確認、止まっては確認。
ゆっくり、速く、一人頷く。
完全に挙動不審者だろう。
気が付くと上野公園の端っこ。
上野駅まで来てしまった。
1時間30分程だった。
意外と近い感じがした。
足裏の体重の移動を知覚するという作業は、足裏で蹴らない為の方法だ。
歩きながら、競歩との違いを考えていた。
蹴ると蹴らないというそれだけの違いだが、身体操作は全く異なる。
もちろん、目的が違うのだから仕方がないが。
昨日は「武道の基礎クラス」を初めてやった。まずは運足だ。運足は体重を移動させる為のものだが、これがまた難しい。2時間はあっという間だった。
体重移動のコツは上半身を使うことで、それはバランスを崩す為と、足を使わない為にある。
バランスを崩すのは、動き出す為だ。
そこには、あくまでも相手に、という前提がある。
例えば、競歩のようにいくら早くても、相手に「こちらにくる」と気付かれては話にならない。
というような相手との関係の中での精密な稽古が、身体感覚をどんどん繊細にしていく。
これは武道に限らず、相手との関係でのスポーツ、例えば、様々な格闘技には応用できる。
ボクシングジムのトレーナーや総合の選手達も来ているが、フットワークに慣れている為に難しそうだ。

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