優れた体感覚

2014福岡ワークショップ
6月20,21,22日(金・土・日)
http://rbchinoriron.web.fc2.com/workshop.html
移転する為に一時閉鎖する大阪教室に、元ノイズムのダンサーが来た。
いきなりだったが全身を動かす、という武道での身体使いの基本をやってもらった。
一人で行う分には誰でも出来る。
出来ている様に思う。
しかし、そこにプレッシャーをかけると、たちまち出来ない。
それは「こうしよう」という意思が働いた時、教育されていない身体運動のクセが出てしまうからだ。
当然、最初はそこで壁にぶつかった。
しかし、ここをクリアするのは体感覚であり、それは相手がプレッシャーをかけ、尚かつ接触している部分。
そして全身という時の重要部分を指摘した。
何度かの失敗の後、難なくそこをクリアした。
これは、もしかしたら過去私のワークを受けたダンサーでは、初めてかもしれない。
感覚に集中出来るのだ。
だから、教室の男性達を相手にしても、問題なくその事が出来た。
つまり、男性を投げ飛ばしてしまったのだ。
私としては面白いので、次々とダンスに繋がる感覚の使い方を教えた。
ここにきて、これほど感覚の良い人と出会うとは皮肉なものだ。
特にダンサー特有の身体の弱さが無いのが素晴らしい。
それが出来た時の頭のクリアさ、身体の静かさ。
それらをちゃんと味わってくれていた。
その事が、従来の自分のダンスとは、異質のものだと感じ取ってくれていた。
動きとして異質なのではなく、感覚が異質だということだ。
大事なところはここだ。
というよりも、それが全身を動かすのであって、身体操作が全身を動かすのではないのだ。
人はどうしても筋肉や身体操作からはいるが、それはある意味では正しいが、ある意味では間違っているのだ。
もちろん、正しい身体操作は必要である。
しかし、それを目的とするのではなく、その時の心身状況が大切なのだ。
だから、角度を変えれば、身体操作が未熟でもその心身状況を作り出せれば、身体全体の雰囲気も、武道的に相手に対処する事も可能だということだ。
昨日の出会いは、私に取っても今後が楽しみな出会いだった。
6月1日から東京教室は引っ越しします
場所:江東区森下3丁目11-12 千葉ビル 1F 地図はhttp://yahoo.jp/m9Xx6B
https://www.hino-budo.com/tokyo.html

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