ロッテルダムへ

4月28.29.30.5月1日京都ワークショップ
詳しくは
https://www.hino-budo.com/2014KyotoWS.htm
お昼は、エイミーの部屋でミーティングだった。
いかんせん、集まっているのはダンサーだから、話も大事だが実際の動きの方が理解しやすい。
古典的なクラシックバレエのメソッドはおかしい。
実際には出来ない、それを無理をしてやるから身体が壊れてしまうとエイミー。
それを見せてもらいながら、その形を実現させる為の身体の使い方を考えた。
エイミーは、身体の中の軸という言い方をした。
しかし、それはいらない。
その言葉一つ、そのイメージ一つが、身体を束縛し意識も束縛する。
結果、不自由な動きにしかならない。
しかし、その不自由な動きを良しとして、無理をする。
それが現在のバレエメソッドだそうだ。
「では踵と頭頂部の2点に注意を向けて」と指示を出すと、エイミーもマーツも顔から笑みが溢れた。
「これなら身体は自由だ」
全員その指示で身体を動かす。
軸という概念が、身体を縛っているのだ。
素晴らしいバレリーナをみると、まるで身体に軸が通っているように見える。
それを見た振付家なり演出家が「軸を作れ」といっただけのものの筈だ。
実際的には、そんな意識など持つ筈もない。
もしもそんな意識があれば、素晴らしいバレエになる事など無いからだ。
そういった身体にまつわる迷信は山ほどあるに違いない。
その事で、才能を壊している人も沢山いるだろう。
エイミー達は、自分たちの体験から、バレエを習う人達に、身体を壊さず美しいダンスを表現出来る私の身体理論を知らそうとしてくれている。
夜6時30分迎えの車が来て、ロッテルダムに行った。
アウトバーンを吹っ飛ばして約1時間。
体育館には、沢山の人が集まってくれていた。
見ると、ひと際大きな体格の人がいた。
ドイツから7時間かけて来てくれた空手の先生だという。
身長192㎝、体重は気になるから計らないことにしているそうだ。
以前から、私のワークに興味を持っていたのだが、時間が合わなくてワークショップに来れなかったそうだ。
アムステルダムから来てくれている人を除いて、ほとんどが初対面だ。
座った状態での股関節に乗るに始まり、それの応用、そして単純なの体重移動から縦形の連動。とりあえず、ということでのワークショップだった。
私が、192㎝の人を相手にすると、練習の手を止めて興味津々で見ていた。
私が胸倉を掴んで真下に崩した時は、全員シーンとフリーズしていた。
もちろん、その崩された空手の先生も柔道の選手も。
何時ものことだが、全体としてはみんな笑いの中で、良い汗をかいた。
「次はいつ来てくれる?」「3年くらい、ロッテルダムに滞在してほしい」それぞれから、嬉しい言葉を貰って夜10時過ぎロッテルダムを後にした。

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