花園へ

一寸嬉しい話。
以前地元の高校のラグビー部に指導に行っていた。
そこは、全体に体格も小さく、どちらかと言えば、ラグビーの様な肉弾戦には不向きな生徒達ばかりだった。
監督が、作戦だけでどこまで行けるかを、徹底的に研究していた。
それで県下2位にはこぎつけていたが、花園は目の前にありながら、いつも涙を流していた。
何か知恵はないだろうか、と相談され、色々試してみたが結局、股関節に体重をきちんと乗せる、とか数点は、練習できるレベルになった。
おかげで、どんな体格差のあるチームでも、スクラムでは一歩も下がることはなくなった。
私も忙しくて、あまり顔を出せなくなってしばらくがたつ。
先日、その高校が花園へ行くことになった。
おめでとう!!
監督が勝利者インタビューで、私に習ったことと体力を付けること、それ以外はやっていない、と言っていたそうだ。
これは嬉しい!!
当たり前だがその場で出来ることと、試合で使えるのは別だ。
数年の時間を経て、そのチームはものにしてくれたのだ。

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