浅田真央選手

福岡グランプリファイナル、ショートプログラムの浅田真央選手。
NHK杯から約1ヶ月。
どんどんグレードが上がっている。
そんなことってあるのだろうか。
テクニック云々ではなく、気持ちがそのテクニックを冴えたものにしているのだろう。
明らかに、オリンピックに向けて、あるいは、引退に向けて、悔いのない演技を目指しているのが分かる。
演技全体がNHK杯よりも静かになっている。
身体も空間と溶け込みながら、かなりクリアになった。
そして、3アクセルは完全な形になっていた。
これらは、意識がどれだけ集中されているかの証だ。
しかし、点数が伸びないのには驚いた。
「えっ、どうして」思わず唸ってしまった。
もちろん、スケートの素人には、何が減点だったのかは分からない。
ただ、ネットを検索していると、審判の中に浅田選手だけを異常に低くする人がいるらしい。
しかも日本人で。
浅田選手の敵は、実はリンク上のトップスケーター達ではなく、そういった諸々の人達かもしれない。
しかし、浅田選手本人が、満足していたのだから、それが何よりの事だ。
そして、この演技の実感が、フリーで跳ぶ3アクセル2回を、実際として手応えを得た、という言葉は力強いものだった。
それとは別にして、このグレードの上がり方は、まだまだ上がるということを予感させる。
オリンピックでは、競技を超えて本当の意味で、浅田選手の集大成が見られることだろう。
明日はフリーだ。

Follow me!