失敗は
人は失敗をする。
失敗は、自分の過去の体験にないこと、全く知らないこと等に挑戦した時に起こる。
むろん、意識が散漫な時にも起こる。
稀に失敗をしない人もいるかもしれない。
そんな人はどうでも良い。
私などは失敗の連続だ。
次々に挑戦するからだ。
「失敗は成功の基」だと、子供の頃言われて育った。
失敗を振り返って、二度と失敗が起きないようにする礎だということだ。
大きくはその通りだろうと思う。
しかし、人はそんな単純なものだろうか。
つまり、振り返って原因を突き止めれば、それで失敗が起きないようになるのか、ということだ。
うっかり的なことであれば、それで失敗をしなくなるかもしれない。
失敗は、失敗だけを振り返るのではなく、自分を突き詰めるキッカケだ。
そして、「で、どうするの」になり、「であれば」と、新たな行動をそこから起こすことだ。
人はここで失敗をする。
「こんな自分だったのか」と気付くところ迄はいっても、そこから先の新たな行動を起こさない失敗だ。
つまり、「気付く」事が出来たら、それで安心し終わってしまうのだ。
また、気付けば失敗しない自分になると、宗教のように信じているからだ。
その意味では「気付く」というのは、単なるキッカケに過ぎないのだ。
とくれば、失敗というのもキッカケだと理解出来る。
この辺りの混乱することは、手段というか、現象の失敗にしか気付かないことだろう。
その現象を起こした自分自身は、一体どういう人間か、というところを突き詰めないことだ。
そこに触れなければ行動というところまで辿り着かない。
「失敗は成功の基」を体現化出来ない。