身体を張った舞台を
昨日の寺門さんのライブは、後から相当考えさせられた。
「絵を描くのではなく絵になっていく」
舞台に上がるそれぞれの人は、それぞれの役があり、それを演じきる。
それぞれの人の全体はあるが、舞台上での物語の全体ではない。
しかし、それが舞台上では、一つの全体になり、それは生き物のように変化していく。
それはあたかも日常を、俯瞰しているようなものだ。
そして面白いことに、舞台上の全体を観、そして感じとる事が出来るのは観客だけということだ。
それが面白い。
街角の信号で青になるのを待っている。
その時、救急車のサイレンが聞こえてきた。
そうすると、信号で止まる何の関係も持たないそれぞれの人は、示し合わせたようにそのサイレンの所在を確かめようとする。
偶然だ。
それを高いビルの窓から眺めている感じだ。
それが楽しめるものなら文句は無い。
どう感じるかは自由だ。
窓から眺め「こいつら、アホか」それで結構!文句なしの身体を張った舞台を楽しんで欲しい。
11月29.30日
埼玉・彩の国小ホール
開場19時00分開演19時30分
http://www.real-contact.jeez.jp/index.htm