まあええか

例えば昨日も「胸骨操作」を少しした。
もちろん、直ぐには動かないし、根本的に胸骨の一部に触れられている、その点さえどこかを探すのが難しい。
それほど体感覚は鈍いのだ。
ということを知らない。
だから、肩を動かしていたり、身体を前後に動かしていたりする。
そういった事を指摘していくと、その指摘されたことは修正していくが、肝心の「自分自身の体感覚は鈍い」という事に気付かない。
つまり、考えるレベルが変わらない、自分自身そのものにはたどり着くようには気付かないのだ。
それよりも、見た目の動きが出来るようになることが大事なことなのだ。
見た目の動きなど、一寸勘の良い人や、一分のダンサーなら直ぐに出来る。
たとえ、胸骨が動いたところで、それは使い物にはならない。
使い物というのは、どんな時でも胸骨を起点として腕や足を使える、ということだ。
この辺りのところが完全な分岐点だ。
それは、振付や声を出すのと同じだ。
それぞれを稽古すれば、その場ではそれらしくはなる。
しかし、完全に、つまり、常にそうできるのではない、ということだ。
いずれにしても、大方は稽古の達人を目指していて、本当に使えるようになりたいとは思っていないのだろう。
と解釈するしかない。
昨日はamyにクラシックバレエのポジションを胸骨操作で行うのを教えた。
バレエのポジションには制約ががんじがらめにある。
だから、無理だろうと言っていた。
しかし、こうすれば出来るよ、と教えると驚いていた。
しかし、胸骨からの繋がりだから腕などいくらでも自在に体幹から動く。
そうすると、腕に一切の力みがないし、身体が途切れていないから美しい。
武道でも同じで、体幹から繋がっているから、腕から力がでるし、自分の体重を使う事が出来る。
つまり、私がみんなに紹介しているのは、そういった身体を繋げて使う為の方法だ。
繋げて使うというのは、全ての身体の原理でもある。
フィンランドから来てくれている人は、しきりに「コネクトが大事なのだな」と繰り返していた。
まだ、彼は少し深く入っている方だ。
しかし、「日本の武道は色々あって面白い」と言う。
まあ、ええか。
11月29.30日
埼玉・彩の国小ホール
開場19時00分開演19時30分
http://www.real-contact.jeez.jp/index.htm

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