マクベスに
やっと屋根修理が終わり…かな。
今回の屋根修理では、構造的に新たな発見をした。
むろん、それは新しい発見ではないだろう。
きっと、専門学校や建築のプロなら知っていることだ。
しかし、自分の手で発見して行くことに価値がある。
それは、私のことで言えば武道の身体を、全く別の角度から眺めることが出来るということに繋がるからだ。
発見したことが、たとえ周知の事実だとしても、自分の手で発見できるというのは、自分で考えることが出来るということだ。
物事を先に知る必要は無い。
つまり、行動をして始めて知るという、原始的な生き方は、知恵を生んでくれる。
物事を先に知ってしまうと、その知っている枠に囚われてしまって、そこをはみ出して考えることは出来ない。
むろん、先に知っていることのメリットもある。
灯台としてのメリットだ。
先日、本部の道場に通う一人が、新しく来ているスペイン人に質問され、
「先生は何でも教えてくれるが、どれ一つ出来ない」
と答えたそうだ。
教える(習う)というのも、実は先に物事を知ってしまうということと同じだ。
教えられても出来るものではない。
それらは灯台でしかないということだ。
自分で発見していかなければどうにもならないのだ。
いずれにしても、自分で問題を探し出すという行動は、時間の経つのを忘れさせてくれる。
屋根が終わりに近づいたので、マクベスに全力で取り掛かれる。
構想は練れているし、平岡さんも武田さんも、そして高原さんも放っておいても良いものを出す。
それをいかに観客に見せる事が出来るのか、を考えるのが私の仕事だ。
11月29.30日
埼玉・彩の国小ホール
開場19時00分開演19時30分
http://www.real-contact.jeez.jp/index.htm