丁寧に向き合う
ワークショップのメインになるのは関係性だ。
身体そのものも、個人の身体ではあるが、全て関係性の中での動きになる。
社会や仕事、スポーツ競技その他、人間関係も含めて、個人的な動きは数える程しかない。
そう考えた時、自分の動きは関係性を持つ動きなのか、つまり、自分勝手な動きなのかそうでないのか、という判断は相当大事なことになる。
もちろん、大方はその視点からは、身体を見詰めてはいない。
しかし、見詰めて無いからといって、それが無いのではない。
日本で言われる、所謂「気遣い」という言葉は、身体動作にも及んでいるのだ。
つまり、気遣いのある身体なのか、無い身体なのか、ということだ。
これらは文化だから、身体を教育していかなければ、身に付くことは無い。
身体塾では、自分の身体に起こる刺激を感じることがメインになる。
身体に起こる刺激というのは、捻じれた時の痛みや、捻じれが戻った時の緩み感、もしくは爽快感だ。
それも、自分という身体にどれだけ丁寧に向かい合って行くのか、がメインであって、運動をすること、運動的にこなすことがメインなのではない。
その辺りの発想が、従来の身体ワークとは、全く違うところだ。
「どうですか?捻じれを感じられましたか?」
と聞くと「分かりません」という答えを貰う時がある。
そう、人は「分かる・分からない」で判断してしまうクセがあるのだ。
もちろん、分からないだろうと思う。
何故なら、思考回路を働かせているから、感覚回路は遮断されているのだ。
そんな身体で起こる矛盾も、一つの体験だ。
その体験を基に、自分自身を改めて眺めて欲しいのだ。
そんな大人のワークショップだ。
9月15.16.17.18.19日東京ワークショップ
https://www.hino-budo.com/