こころをひらくとき

道場に着いた。
17日ぶりに道場に帰った。
ドアを開けるとカビの匂いが鼻をつく。
水が止まっていなかったのは幸いだ。
ゆっくりする間もなく、金曜日には福岡のワークショップだ。
天気予報はあいにくの曇りだという。
梅雨が上がっていないのだから仕方が無いか。
昨日の大阪教室では嬉しいことがあった。
教室に来る17歳の少女が、稽古終了後私の傍に来てポツリともらした。
「私は自分で壁を作って人とのかかわりを避けてきた、何故だか知らないけどわざとそうして来ました。でも、それはダメだと感じました。教室に来てそれを分かりました。おかげで、壁を開いたら自分の可能性はある、と確信を持てました。自分で確信を持てたから絶対強くなったと思います」
何と、17歳の少女の発言だ。
子供の頃からロシアにバレエ留学していた。
しかし、どこか冷めた、どこか閉ざした感じの少女だった。
壁にぶちあたることもなく、もっと子供の頃から、やりたい事だけをやってきた少女だ。
私は事あるごとに「あかんでそれでは」といい続けてきた。
その少女の話を横で聞いていた女性35歳。
「びっくりするわ、私はこの年で『武禅』に行くまで、そんなことに気付かなかったで」
何とも嬉しい話だ。
人は何時覚醒するか分からない。
それはその人の時期が決める。
そして、その時期にどんな出会いがあるかだ。
少女は高校を卒業していない。
だから、今は大検に合格すると頑張って勉強をしている。
でも、福岡のワークショップには参加する。
そうか、思えば昨年の福岡のワークショップが、その少女との初めての出会いだった。
家が神戸なので、それから大阪教室に通うようになったのだった。
人は人と出会って刺激を受け、何かしら発奮する。
そんな新しい出会いが、福岡でのワークショップでも有る。
●ワークショップのお知らせです
7月13.14.15.16日福岡ワークショップ
7月28.29.30日沖縄ワークショップ
9月15.16.17.18.19日東京ワークショップ
https://www.hino-budo.com/

Follow me!