何とかなるんかな
先日の「武禅」での雑談の一つ。
参加者の一人に、総従業員数500人程の特養の責任者がいる。
度々紹介しているように、私はそこで半期に一度、役職の人達の研修をしている。
そこでつくづく感じたことは、4年生の福祉の専門大学を出ている人の多くは使い物にならないことだ。
だから、研修しなおすという、非常に不合理なことをやっている。
その責任者が「もう4年生の大学を出た人間はとらないでおこうと思っている」ということだ。
当たり前だ。
そこは決して職員の為の施設ではない。
どこかの記事に、いわゆる就活に敗れて自殺者多数というのがあった。
どうして、たかが就職問題で生命を絶つのか理解出来ないが、実際に増えているそうだ。
しかし、それは別の角度から見ればさもあろうと思う。
たかが就職とは考えられないからだ。
つまり、何一つ別の角度から物事を見ることが出来ないのだ。
その特養の役職連中がそうだ。
いわゆる発想を変えるということが出来ないのだ。
そうすると、この社会で生きようと思えば直ぐに行き詰ってしまう。
逃げ道が無いかのごとく思ってしまうのだ。
そんな教育だということだ。
もちろん、世間の風潮もそうだからだ。
世界で稀に見る弱い人間を作り出す過保護社会が、その弱い人間を保護するのならまだ良いが、行き詰らせてしまうのだ。
私の友人が、あいりん地区にあるマンションで働いている。
そこには生活保護で生活する人が沢山いる。
働けないお年寄りならいざしらず、若い人が大勢いるという。