休日こそ
「武禅」の参加者で、フランスとカナダ、そして東京・千葉の人が連休なので、大阪教室にも参加した。
大阪教室からは4人参加しており、そのうちの3人がいたから、そのメンバーでセントジェームスにいった。
たまたま火曜日は田中さんのソロだったので、存分にピアノを堪能できた。
アンコールに応えて弾いてくれた一曲、「一片の薔薇」はこころに染み渡るバラードだった。
デューク・エリントンの作曲で、彼のソロだそうだ。
アメリカのピアニストは良く弾いているが、日本のピアニストは知らないそうだ。
少しオリエンタルな感じが身体に馴染む。
もちろん、田中さんが弾いているから浸み込んで来るのだが。
みんな「武禅」の後だから、音楽に対する反応もすこぶる良く、観客に届く音をそれこそ体験した。
電車組みは名残惜しそうに席を立っていった。
結局午前1時過ぎまで田中さんと談笑し、ほんとに素敵な「武禅」の打ち上げになった。
全国的に祝日だが、祝日や休日こそ何かに打ち込む絶好の日だ。
数ヶ月前、売れっ子の漫画家のドキュメンタリーがあった。
クリスマスイブにもかかわらずせっせと仕事をしていた。
「今日はどこかでディナーとかじゃないのですか」
と質問された時、若い彼は
「休みの日こそ仕事をすべきでしょう、何か抜け駆けをしてみんなより一歩リードした感じで楽しいじゃないですか」
と答えていた。
まだ若い漫画家の答えに、そんな若者もいるんだと嬉しくなったのを覚えている。