はじまった。でも

遠くは熊本や広島に岡山、愛知、東京他から3日間しかないワークにわざわざ京都へ来てくれた。
もちろん、地元京都の人達も沢山いた。
初めてワークに参加するひとも1/3はいた。
頭の中では3日間しかないと分かっているから、どんどんワークを進めようと思ったが、始めるとやはり一つのことを丁寧にやってしまう。
おかげでかなり集中された場になって行った。
初めての人は戸惑いっぱなしの2時間30分。
ワークに顔を出してくれている人にとっては、やっぱり戸惑う2時間30分。
しかし、身体の不思議、あるいは、自分の意識の頑固さに気付き、笑い声が絶えない和やかな雰囲気に包まれた2時間30分だ。
身体塾はまだしも、関係塾となると「自分勝手にするな」という絶対的な前提があるから、何も進まない。
その事が駄目なように、あるいは間違っているように、初めての人は捉える。
しかし、それで良い。
「自分勝手にしない」ことなど、自分勝手にしている自分を自分の手で発見しない限り、そこをクリアすることなど出来ないからだ。
その事に気付き、自分の行為の全ては自分勝手である、ということを認識すれば良いのだ。
もちろん、その事も難しい。
しかし傑作だったのは、役者の平岡さんが正面向かい合いの中で、円陣を組み一人ひとり対峙して行くワークで全敗だったことだ。
一人一人の前に立ち、駄目だしをもらう。
もちろん、OKが良い。
それで全部の人から駄目だしをくらった。
もちろん、駄目だったのではない。
ジャッジする側が、ジャッジをするという作業に没頭しているから、平岡さんに対して向かい合っていなかったからだ。
皆頭に汗をかき、疲労困憊のまま1日を終える。
何時ものパターンだ。
そんな中でも、自分として成長した、という人と再会するのは、本当に嬉しい。
それは自分の手で、自分の身体で何かに確実に気付いた人だからだ。
関係塾と表現塾とは少しかぶっている。
なので、表現塾の定番「正面向かい合い」的要素を関係塾から掘り込んでいった。
何しろ3日間しかないのだから。
今日は2日目。
とはいうものの、明日で終わりだ。
何をベースにワークを展開してやろうか。
昨日もワークが終わったら眠眠へ餃子を食べに行った。
地方の人達にこの大衆の味を味わって欲しかったからだ。
4月20日からの京都ワークショップ
「身体と向かい合う3日間」のお知らせ
https://www.hino-budo.com/2012-KYOTOWS.htm

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