無茶寒い
部屋が余りにも寒すぎて、布団にくるまって寝た。
きっと微動だにしなかったに違いない。
いま、もう一度武道と言う事を考え直している。
現代において武道を稽古する意味だ。
簡単に関係性と私は言っているが、それが出来ない原因は何なのか、だ。
むろん現代は人間関係恐怖症的な人が増えて来ている。
その原因にも通じる。
ざっくりと捉えれば、原因は意識の肥大化だろう。
関係だの絆だの、人間関係にまつわる言葉は沢山あるが、その事自体が関係性を難しく、あるいは理屈っぽくしているのだ。
意識の発達した原因は多重構造だろうが、結局のところ種の保存と維持、そして権力だ。
それに対してのいい訳であったり説明が意識を肥大化させた根本原因であろう。
今日のブリュッセルは面子が面白かった。
何時も沢山先生方も来ているが、その色どりが変わっていた。
「一寸待てよ、ほんとに日本で習ったのか?」
と突っ込んでやろうかと思うくらい変なのがいた。
昨日の腕力一辺倒の先生に、じゃあ思い切り掴んで私を動かないようにして下さい。
と指示を出し、皆に見せた。
もちろん、私が腕力や踏ん張り系を使おうものなら、それに応じて跳ね飛ばされる。
とにかく強い。
もしかしたら今回の受講生中1,2だろう。
相手に私を掴ませておいて、私は掴まれているところ以外を自由に動いてみせた。
そして、当然相手を飛ばしてしまった。
そして、「極論で言えば武道に力はいらない」と断じた。
でなければ、他の受講生の邪魔になるだけだったからだ。
それを契機にその人の頑張りは幾分無くなった。
それだけでも進歩だ。
色々クセのある先生方が多くて楽しい。
全員頭の中身を入れ替えなければ、出来ないという事だけは理解したようだ。
明日は早朝にアムステルダムに発つ。
早く寝よう。