壊れた!はじけた!

壊れた!昨日に続き一人はじけた。
正面向かい合いも、全体を感じるも、「それ風」なだけで糸口すら見付けきれないダンサーだ。
何をさしても一人芝居になる。
ティルマンに彼女はリーダーとして使ってはいけないと忠告していた。
それが何と最終日になってはじけたのだ。
身体の中から湧きあがる動きを待て、とティルマンから課題を出されていた。
もちろん、全員にだ。
それをどうしている?と聞くと、それを考えたり、じっとして身体が動き出すのを待っていると答えた。
「お前らアホか、どこの世界に身体が勝手に動き出すことがあるんや。動く仕掛けを作って、耐えられなくなったら動いてしまう。そんなことや」
と仕掛けを指示。
すると、はじけたのだ。
面白い!!
思わず笑った。
そのダンサーの生が出たのだ。
皆の目は彼女に釘付けになった。
これこそダンスだし、パフォーマンスだ。
昨日何かを掴んだダンサーに、
「あれくらいはじけろ」
と言うと
「いきなりは無理」
「アホかやれ」
かくてこのピースはものになる目処が付いたのだ。
ティルマンとの打ち合わせは、今回の私のワークを全て伝授。
明日から私のやり方の正面向かい合いが始まる。
「ダンスもどきの古い習慣を脱ぎ捨てて、生身のダンサーの動きを出さなければ駄目だ。その為には日野理論が必要だ」
ティルマンはそこを見ている。
「日野がヨーロッパにいてくれたら、いくらでも助けてもらえるのにほんとに残念だ」
「舞台の事は何でも俺に言え、分かっている事は全部教えるから」と。
芸術監督も大喜びだった。
「日野のおかげで作品が出来る、ティルマンもダンサーもほんとに喜んでいる。ところで次は何時来られる?緑の季節がいいね」
フォーサイスカンパニーに続いてクルベルでも、私の理論は響いた。
分かっている人には必要なのだ。
というよりも、私の理論がダンスの実際として役に立つ事が出来て、これほど嬉しいことはない。
ダンサー達は最初は、へこんでしまったが、ほんとの事なので結局従わざるを得なくなった。
その意味では、今回でダンサー達との絆が出来た感じだ。
ティルマンのRealContact公演では、私のクレジットを入れると芸術監督が言っていた。
ヤニスやファブリズの公演でも私の名前がクレジットされていた。
思えば、全てフォーサイスカンパニーのダンサー達だ。
マーツもエイミーも。
やはりレベルが高いということなのだろう。
●Rear Contact 2012 京都ワークショップの基本情報をお知らせします。
お問い合わせ等は、2月14日帰国してからにお願いします。
場所:東山いきいき市民活動センター
京都市東山区花見小路通古門前上る巽町450番地(花見小路通古門前上る東入る南側)
TEL: 075-541-5151
日時:4月20,21,22日(金・土・日)
   10:30~13:00 14:00~16:30 17:30~20:00
※22日に限り会場の都合で3コマ目はありません
受講料1コマ:3,000円
 4コマ通し:11,000円(コマは連続で無くても可・追加1コマ2,800円)
8コマ通し:21,000円

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