東京教室稽古納め

昨日は東京教室の稽古納めだった。
みんなが稽古をしているのを見ていて考える。
ほんと武道の稽古は、稽古が難しい。
むろん、武道そのものに作り上げるのも難しい。
ほんとに出来ていかなければ前に進めないからだ。
一つの事が出来る、というのは、それほど簡単な事ではない。
時間と工夫がそこになければ、何時までたっても出来るようにはならない。
たとえ20年やっていようが、出来ないものは出来ない。
胸骨を使って、ということを一つとっても、雰囲気だけでは、まず出来る事は無い。
真摯に自分に向かう、という姿勢が無い限り出来ない。
大方は、自分自身に向かうのではなく、自分の思いや幻想に向かっているだけだ。
だから、何一つ現実には出来ない。
そのことに何時気付か、そこが大事であり、そこが稽古なのだが。
しかし、時間の中でそして約束の中で、出来ているような気分にはなれることもある。
約束の中で出来ている事は、約束の中でしか出来ない。
そんなことに気付いたら、「ほんとには出来ていないし出来ない」ということにも気付く。
しかし、武道とはいっても、所詮趣味の範疇を出ない。
だから本気に、つまり、自分を賭けて取り組む、というこ真剣さが生まれないのだろう。
しかし、自分自身に対して、真摯に取り組むということは出来るのではないか。
そこに考え方が変われば、何かを成長させることが出来る筈なのだが。

Follow me!